当店菌糸は各産地血統毎に合うとか合わないとか
そういった特徴は無く全ての国産オオクワに均等に適合します。
狭い日本に生息する国産オオクワガタですからその範疇での著しい食性変化は無い、仮にあっても個体差の範囲を出ないと考えています。能勢、久留米、川西と延べ1万頭以上をブリードしてきた中で感じている事です。
また、親と同じ菌糸でなくても影響はありません。
途中で菌糸を変更すること(当店から他店、他店から当店)も国産オオクワガタに適した菌糸であれば全く問題ありません。
オガの種類
FS クヌギ
CS ブナ
RS クヌギ コナラ
製造工場はそれぞれ違います。
【CS】
CSはオガが粗くなったことで意外とコストや大きくなりやすさ、持ちとか菌床としてのバランスがとれてきた感じです。幼虫体重も大きなものだと40gを超えてくるので十分でしょう。
CSはブナですが、ブナの欠点は普及が早く持ちが悪いことにありましたが、オガが粗くなったことでこの問題は解消されました。
他社製大型狙いの菌糸にくらべると若干体重も少なめになりますので完品率もその分良いと思われます。
ブロックの詰替時に発菌も早く使いやすいです。
【FS】
FSは昨年からずいぶん使い込んで来ましたが、やはりクヌギの粗いオガは幼虫と菌にとって手強いようです。腐朽に時間がかかり食べにくい分体重の乗りはCSにくらべて感覚的に2グラム少ないような気がします。この2グラム少ないことが体長を損なわず適正体重からの完品率を高めることに繋がると思います。
添加剤は少なく、オガが固いので菌の活性は低めになります。
完品率を高めるために体重を抑えながら飼育していく方には極めて効果的ですが、菌の活性が低いので羽化前の成熟しきった幼虫の移動に対して弱いようです。
そのため最終ボトルとしての持ちに若干の難があるようです。
【RS】
一旦廃番にしました。製品の納期や仕上がりにムラがありそのリスクがぬぐいきれないためですが菌糸としてはコストも安く幼虫もそこそこ大きくなります。
この菌糸もFSと同じく最終ボトルとしての持ちに若干の難があるようです。
今後は定番から外して在庫があるときにスポット商品として提供して参ります。
今のところ羽化用ボトルとしてはCS菌糸一択ですが、来年羽化時期までにもう少し選択肢が広がるように検討して参ります。
ブロック1個あたり詰められる本数のおよその目安を記載しておきます。
800ccの場合
FS(1300円) 800cc 4.5本(1本あたり288円)
CS( 900円) 800cc 4.5本(1本あたり200円)
RS( 700円) 800cc 4.2本(1本あたり166円)
1400ccの場合
FS(1300円) 1400cc 2.9本(1本あたり448円)
CS( 900円) 1400cc 2.9本(1本あたり310円)
RS( 700円) 1400cc 2.5本(1本あたり280円)
以上、ご使用銘柄を選択する際の参考にしてください。