今回のブリードでは使用量の少ないのも合わせると5種類の菌糸ボトルを使いました。このうちの2種類は少量しか使っておらず論外のボトルだったのですが。のこりの3種類のボトルはどれもメジャーなボトルです。このうちの1種類が2ヶ月程度でボトル表面の菌糸がなくなり幼虫が暴れたように黒くなっているので気になっていたのですが、先ほどそのうちの何本かを交換してみました。結果はさんざんで割り出し後2ヶ月半~3ヶ月経過して16頭交換して♂が一頭も20gを超えていません。普通の血統であれば普通のサイズかもしれませんが・・・最低でも3ヶ月で20グラムは超えないとうちの血統で使う菌糸ボトルとしてはダメですね。当然メスも小さく、小さいオスか大きい♀か良くわからない幼虫もいました。飼育している血統はどれも80ミリ血統ですし、同じボトルで2月から3月に割り出した幼虫は3ヶ月で23~25グラムまで育っていましたから、どう考えても今回特定ロットのボトルが原因です。製造ムラや使用する環境に依存する部分があるのは避けられないのでしょうけど使ってみないとわからないので困ったことです。マジカルギネスの方は良く育っています。このボトルは別ロットも含めると60~70頭くらいの幼虫を入れていますので早い時期にすべてボトルを交換することにします。ボトルが来たときに妙に軽かったですが名の通ったボトルなので問題は起きると思いませんでした。僕の環境には合わないのでしょうね。こうやっていろいろな出来事を経てお気に入りのボトルが決まってくるのだと思います。今回のボトルのおかげで、格安成虫がけっこう出来そうです。入っていた幼虫は山梨県韮崎産、川西産G血統、久留米産ギネス兄弟血統、なな丸血統です。入れ替え後のボトルで少しでも回復してくれることを祈るしかありませんね。今回のブリードは300頭から350頭ですから5分の1にあたる幼虫がトラブル?に見舞われたわけで、非常に痛いです。クワガタ飼育、何が起こるかわかりません。昨年のブリードでは150頭から200頭入れたボトルが酸欠ボトルで初二令から3令初期の状態ですべてのボトルから幼虫を取りだし入れ替えました。結局それらのボトルに入れた幼虫からは77ミリを超える個体は数頭しか出てきませんでした。昨年はその他のボトルでも3ヶ月たって♂14から15gと言うボトルも遭遇して、こちらは23グラム程度まで持ち直してくれました。昨年は81ミリ個体も今販売中の79ミリ個体もどちらのトラブルボトルにも入れていません。大型個体を作り出す上ではできるだけトラブル無く幼虫を飼育することは必要条件です。まぁ、今回このボトルにすべて入れていなかったことだけでもラッキーと思うしかありません。まったくトラブルの起きないブリードは不可能なことなのです。うまくトラブルをかいくぐった幼虫の中で大型の素質を持った幼虫が80ミリと言うラインに近づくのでしょう。ブリードにおいてはいろいろな可能性を考えてリスクを分散することは必要です。とりあえず、今まで使ったボトルの中で安心出来るのはマジカルギネスと当倶楽部オリジナルボトルだけですね。
ボトルを外しました
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